徹底分析シリーズ 動脈穿刺/動脈圧測定(各論)
巻頭言
鈴木 利保
1
1東海大学医学部外科学系診療部 麻酔科
pp.731
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100360
- 販売していません
- 文献概要
動脈穿刺/動脈圧測定について,前号では主に総論的観点から,①動脈カテーテル・動脈圧測定の適応,②動脈カテーテル,術式部位の選択と合併症,③動脈圧カテーテルの挿入と感染管理,④動脈カテーテル挿入に必要な解剖,⑤穿刺器材からみた動脈留置カテーテル,などを取り上げた。今回はより実践的観点から動脈留置カテーテルを用いた橈骨動脈穿刺のコツと注意点を成人の場合,小児の場合に分けて論じていただいた。また,動脈留置専用器材,ガイドワイヤー付き動脈留置カテーテルの有用性,問題点,臨床的改良点について解説していただいた。動脈カテーテル留置は,その適応頻度も多く,研修医が会得しなければならない手技の一つであるが,この手技を苦手としている読者も多いと思われる。また,便利な器材であるガイドワイヤー付き動脈留置カテーテルは使用方法を間違えると思いがけない合併症を起こす可能性もあり,メーカー側,使用者側双方の努力が必要である。本企画では総論と合わせて動脈穿刺についてのすべてを網羅したつもりであり,読者にとってこの企画が明日の臨床の一助になることを願っている。
Copyright © 2007, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.