徹底分析シリーズ またまた研修医の素朴な疑問─1
尿道カテーテルはいつまで留置しておくべきか?
進藤 潤一
1
,
國土 典宏
2
1焼津市立総合病院 外科
2東京大学医学部附属病院 肝胆膵外科
キーワード:
尿道カテーテル
,
膀胱排泄機能
,
尿閉
,
尿路感染
Keyword:
尿道カテーテル
,
膀胱排泄機能
,
尿閉
,
尿路感染
pp.532-534
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100329
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●尿道留置カテーテルはなぜ必要か?
尿道カテーテル留置の目的は主に次の2点である。
①尿量のモニターinformation:周術期の循環管理のために尿量をモニターし,また尿の性状を監視する。
②排尿障害の治療treatment:手術・麻酔による一時的な排尿障害の治療(主に尿閉の予防)。
尿道カテーテルの留置は患者にとっては不快なものである。しかし,術後の尿道カテーテル留置の適応ついてはエビデンスに乏しく,抜去のタイミングに関しても統一された基準がないのが現状である。過去の文献にもとづき,術後尿道カテーテル抜去の適切なタイミングについて考える。
Copyright © 2007, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.