症例検討 病棟における気道確保と緊急気管挿管
COPDの急性増悪―COPDの病態生理を理解した呼吸管理を
刈谷 隆之
1
,
大塚 将秀
1
Takayuki KARIYA
1
,
Masahide OHTSUKA
1
1横浜市立大学附属病院 集中治療部
pp.346-350
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100288
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症例
73歳の男性。身長160cm,体重48kg。20~30本/日,50年間の喫煙歴がある。自宅での日常生活は何とかこなせるが,1年ほど前から外に出て200mほど歩くと息切れがするようになった。数日前から微熱があり,咳と痰がでるようになった。今朝,何とか食事の半分はとったものの,どうにも息苦しくなり,救急車で救急外来に搬送されてきた。来院時,呼吸数35回/minで,チアノーゼを認めた。体温38.1℃,血圧140/90mmHg,心拍数110bpm,経皮的酸素飽和度は88%であった。心電図上,洞性頻脈と心室性期外性収縮の散発を認めた。
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