特集 喘嗚がある患者に出会ったら―病態をカテゴライズして診断する
[Chapter 4] 感染症と喘鳴
COPDの急性増悪
荒川 悠
1
,
山岸 由佳
1
1高知大学 医学部臨床感染症学講座
キーワード:
COPD急性増悪
,
ABCアプローチ
,
抗菌薬適正使用
,
COVID-19
Keyword:
COPD急性増悪
,
ABCアプローチ
,
抗菌薬適正使用
,
COVID-19
pp.1128-1132
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1128
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▪COPD急性増悪とは息切れの増加,咳や痰の増加,胸部不快感,違和感の出現,あるいは増強などを認め,安定期の治療の変更が必要となる状態と定義される.
▪喘鳴はCOPDの重症度を評価する際にも用いられるが,喘鳴をきたすほかの疾患との鑑別が重要である.
▪COPD急性増悪の原因は気道感染症が多いが,ウイルスが原因となる場合も多く,全例で抗菌薬が必ずしも必要というわけではない.
▪抗菌薬の適応については痰の膿性化やCRP値などが参考となる.
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