症例検討 モニタリングをめぐるトラブルとその対処法2
パルスオキシメータ:術中にインジゴカルミンを静注したら,急にSpO2が低下した。
SpO2 90未満の低下と,40秒以上持続する低下では,吸入酸素濃度を上昇させ,低酸素血症の原因を調べよ/慌てず,冷静に経過観察。大部分はSpO2上昇に転じる。本当のSpO2低下を見きわめよ
仁田原 慶一
1
,
岩田 人美
2
,
福原 尚基
2
,
水嶋 章郎
2
Keiichi NITAHARA
1
,
Hitomi IWATA
2
,
Naoki FUKUHARA
2
,
Akio MIZUSHIMA
2
1福岡大学医学部 麻酔科学教室
2順天堂大学医学部附属順天堂浦安病院 麻酔科
pp.388-392
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100081
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
インジゴカルミン静注後にSpO2が低下した場合,その程度と持続時間によってアーチファクトかどうかの判断を行い,対処すべきであろう。SpO2が90未満に低下した場合はただちに,そうでなくとも低下が40秒以上持続する場合は実際に血中酸素分圧が低下していると考え,吸入酸素濃度を上昇させ,血液ガス分析を行い,低酸素血症の原因を調べるべきである。その理由を以下に示す。
Copyright © 2008, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.