症例検討 モニタリングをめぐるトラブルとその対処法1
肺動脈カテーテル:三尖弁閉鎖不全症がある患者で肺動脈カテーテルがなかなか右室に入らない。
形状を維持する,何でも試す,撤退する。安全ですみやかな対応が基本/経食道心エコー法を使用して誘導する
讃井 將満
1
,
小西 晃生
2
,
岡田 真行
3
,
高岡 誠司
3
Masamitsu SANUI
1
,
Akio KONISHI
2
,
Masayuki OKADA
3
,
Seiji TAKAOKA
3
1自治医科大学付属さいたま医療センター 麻酔科・集中治療部
2新東京病院 麻酔科
3山形大学医学部附属病院 麻酔科
pp.298-303
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100060
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肺動脈カテーテル(PAC)挿入に際して常日頃筆者が気をつけていることは,「そのPACは果たして必要か?」,「PACのループ形状を維持する」,「カテーテル先端の屈曲を左下向きに」の3点である。
また,もし三尖弁をなかなか通過しない場合は,「いったん全部引き抜いてPACの形を整える」,「何でも試してみる」,「撤退する勇気を持つ」の3点である。忘れてならないのは,PACの挿入法や困難例の対処法に王道はなく,安全ですみやかに入れることである。
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