症例検討 モニタリングをめぐるトラブルとその対処法1
中心静脈カテーテル:中心静脈カテーテルを挿入するために,本穿刺針からワイヤーを挿入したが,途中から進みにくくなったため,ワイヤーを抜こうとしたが,抜けなくなった。
ワイヤーのループ形成では引いてはだめ,むしろ進める/まず,ワイヤーのみでなく金属針もいっしょに抜く
小川 幸志
1
,
川上 裕理
2
,
澤 智博
3
Koji OGAWA
1
,
Hiromasa KAWAKAMI
2
,
Tomohiro SAWA
3
1和歌山県立医科大学 麻酔学教室
2横浜市立大学附属病院 麻酔科
3帝京大学医学部 麻酔科学講座
pp.292-296
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100059
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Seldinger法を用いた中心静脈穿刺時に,挿入したガイドワイヤーが抜去困難となることは中心静脈カテーテル挿入時のまれな合併症である。しかし,対処を誤ると大掛かりな外科的処置が必要となることもある,重大な合併症である。その原因としては,①ワイヤーの屈曲・損傷,②ワイヤー先端の迷入または組織との絡まり,③ワイヤーのループ形成が考えられる。
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