症例検討 モニタリングをめぐるトラブルとその対処法1
中心静脈カテーテル:中心静脈カテーテルを挿入するために,本穿刺針からワイヤーを挿入したが,途中から進みにくい。
X線透視が問題解決への近道/深追いせずにやり直す
飛田 俊幸
1
,
井上 洋
2
Toshiyuki TOBITA
1
,
Hiroshi INOUE
2
1新潟大学医学部 麻酔学教室
2仙台厚生病院 麻酔科
pp.286-290
発行日 2008年3月1日
Published Date 2008/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100058
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ガイドワイヤーが素直に進まない場合,ガイドワイヤーの進路になんらかの異常があると考え,無理に進めることは避ける。ワイヤーの無理な操作は,looping, entrapment1)など,さらに対処が複雑・困難な合併症を引き起こす可能性がある。また,途中まで入ったとしても,つかえたままであれば,次の操作に移ると,ダイレータなどで血管壁を損傷する可能性もある。ともかく,異常を感じたら状況が確認されるまで無理はしないことが肝要である。
どのような原因・状況であれ,X線透視下にワイヤーの位置・状態を確認することが状況の把握と問題解決を容易にする。
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