徹底分析シリーズ 脊髄くも膜下麻酔の謎に迫る
コラム:spinal anesthesiaの正しい日本語訳は?
角倉 弘行
1
Hiroyuki SUMIKURA
1
1国立成育医療センター 手術・集中治療部
pp.146-147
発行日 2008年2月1日
Published Date 2008/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100030
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今月号の徹底分析シリーズのタイトルは「脊髄くも膜下麻酔の謎に迫る」である。しかし,このタイトルを違和感なく受け入れられる読者は,どれくらいいるのだろう。以前は,単純に脊椎麻酔と呼ばれていたはずである。それがいつの間にか脊髄くも膜下麻酔に変更され,雑誌への投稿原稿が赤字で訂正されて返却されたり,学会でうるさ型の先生から発言の訂正を求められたり。そうしているうちにだんだんと慣れてきたが,現在でも多少の違和感が払拭しきれていないのが正直なところである。
LiSAの主たる読者である若い世代の麻酔科医が脊髄くも膜下麻酔という用語を何の抵抗もなく使っているのであれば取り立てて大騒ぎすることもない。しかしこのような原稿が依頼されたところをみると,著者のように感じている麻酔科医も少なくないに違いない。本稿では,spinal anesthesiaの日本語訳について考察する。
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