特集 ここが変わった!—呼吸器診療 最新スタンダード
Ⅱ.気道疾患
気管支喘息
權 寧博
1
1日本大学医学部内科学系呼吸器内科学分野
キーワード:
臨床的寛解
,
clinical remission
,
粘液栓
,
mucus plug
,
small airway dysfunction
,
SAD
,
トリプル吸入療法
,
SITT
,
生物学的製剤
Keyword:
臨床的寛解
,
clinical remission
,
粘液栓
,
mucus plug
,
small airway dysfunction
,
SAD
,
トリプル吸入療法
,
SITT
,
生物学的製剤
pp.58-62
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680740010058
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ここが変わった!
●過去のスタンダード
・治療の目標は,増悪抑制と症状コントロール良好を目指すことにあった.
・吸入療法はICS/LABA,また,LAMA追加はMITTとなり,必要な患者への使用が十分でなかった.
・発作治療はSABA頓用が中心で,抗炎症治療の同時投与という発想は一般化していなかった.
・不可逆的な気流制限や末梢気道病変は治療が困難な病態と考えられていた.
●現在のスタンダード
・臨床的寛解が管理目標と捉えられるようになり,症状・増悪・OCSなし・肺機能を同時に達成する治療戦略が重要視されている.
・喘息でもSITTの登場によりトリプル療法の導入の障壁が下がった.
・喘息重症度評価においてCTは必須とされてこなかったが,粘液栓評価という観点から臨床的価値が再認識されている.
・生物学的製剤の登場により,粘液栓やSADなどtreatable traitsを踏まえた選択へ移行している.
・重症喘息においても,生物学的製剤により臨床的寛解を治療目標とすることが可能となってきた.

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