特集 呼吸器診療の悩ましい「分かれ道」—プロは何を選ぶか?
Ⅱ.疾患
間質性肺疾患の分かれ道
茂田 光弘
1
1国立病院機構近畿中央呼吸器センター呼吸器内科
キーワード:
特発性肺線維症
,
線維性過敏性肺炎
,
分類不能型間質性肺疾患
,
診断確信度
,
生検
Keyword:
特発性肺線維症
,
線維性過敏性肺炎
,
分類不能型間質性肺疾患
,
診断確信度
,
生検
pp.353-363
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.243232680730030353
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ここが分かれ道
●線維性間質性肺炎を経過観察するか精査・加療に踏み切るかは,①IPFの診断確信度,②間質性肺炎の重症度を考慮して判断する.
●間質性肺炎の重症度評価においては,6分間歩行試験でのSpO2低下を見逃さないように注意する.
●IPFが鑑別にあがる症例において,臨床診断するか生検まで行うかはIPFガイドラインを参考に,①臨床・画像所見でのIPFの診断確信度,②生検リスクから判断する.
●線維性過敏性肺炎や膠原病関連間質性肺炎の診断には臨床的な評価が極めて重要である.

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