Japanese
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特集 酵素と生物
報告
カエル縫工筋の短縮に伴う物質代謝の変化—Ⅱ電気刺激による筋の呼吸変化
Studies on the metabolic changes accompanying the shortening of separated frog muscle Ⅱ. Effects of electrical stimulation on the rate of respiration
金井 正光
1
,
田中 公一
2
,
平野 重明
2
,
関根 隆光
2
Masamitsu KANAI
1
,
Kouichi TANAKA
2
,
Shigeaki HIRANO
2
,
Takamitsu SEKINE
2
1順天堂大学体育学部栄養生化学教室
2順天堂大学医学部生化学教室
1Department of Nutrition and Biochemistry, School of Physical Education, Juntendo University
2Department of Biochemistry, School of Medicine, Juntendo University
pp.239-246
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905966
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細胞あるいは組織を傷をつけることなしに外部からいろいろの条件を与え,その中に起つている物質代謝の量的・質的変化を解析することは,いままでの分子レベルの物質代謝の研究では提起しえなかつた多くの重要な問題を露呈し,生理化学の立場からは極めて興味ある領域であると考えられる。
外部から与える変化の条件としては,その定量性,反覆性,可逆性などからいつて電気刺激に優るものはない。電気刺激に応ずる組織としては興奮組織が主として知られており,たとえば電気刺激によつてその呼吸速度が脳切片2),末梢神経3),横隔膜4),肺4),筋などで増加することが報告されている。
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