Japanese
English
臨床経験
縫工筋短縮症の1例
山室 隆夫
1
Takao YAMAMURO
1
1京都大学医学部整形外科
pp.989-994
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904492
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はじめに
一般に大腿四頭筋短縮症と呼ばれている疾患は先天性および後天性の原因により大腿四頭筋が拘縮に陥り,そのために股関節および膝関節の関連運動に障害をきたす状態である.しかし,Hnevkovský4),Fairbank and Barret1),Gammie et al2),Karlen7),河野9)らの報告している症例では病変が中間広筋に限局しているためにVastus intermedius contracture or fibrosisと呼ばれ,その症状は膝関節単独の屈曲障害のみである.これに反して,笠井6),木下8)をはじめ多くの人々によつて報告された症例では大腿の前面に注射を受けたことが一つの原因となっていると思われるものが多く,病変は主として大腿直筋にみられると共に股関節および膝関節の関連運動が障害されているので大腿直筋短縮症と呼ばれている.

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