Japanese
English
論述
生物発生異論
A New Theory of Generation of Organism
守山 英雄
1
Hideo Moriyama
1
1湘南衛生研究所
1Shonan Hygiene Inst.
pp.193-199
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905873
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はしがき
ネズミがゴミから発生したり,山いもからウナギが出来たり,スズメがハマグリに化けたりするというような途方もないことを本気で問題にする人は今ではないにちがいない。目に見えない細菌のような微生物にも自然発生が不可能であることは有名なPasteurの実験以来誰も疑う人はなくなつている。しかし細菌よりも更に小さいVirusとなると,自然発生が可能かもしれぬと考えている人はかなり多いようでもある。Virusが果して生物であるかどうかという点になると何ともいえないから,若しVirusが微生物ならば自然発生があつても不思議ではない。
ところが,生物であることにはまちがいのない細菌や原虫などが一見自然に発生するのではないかと思われる現象がかなり多い。その現象とはどんなものであるか,またどうしてそんな現象が起るかについて論じて見たい。
Copyright © 1956, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.