報告
振動容量型電位の計生物學的應用に就いて
佐藤 昌康
1
1東大醫學部生理學教室
pp.223-226
発行日 1952年4月15日
Published Date 1952/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905648
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1.まえがき
Zisman1)に始まる振動容量型電位計に就いては,最近,固體の表面電位測定に應用されるようになつて以來,數多くの文献が表われている。寡聞な筆者がそれを試みに擧げてみるならば,主として測定原理及び構造に就いては2)3)4)5)等,金屬表面の電位測定の爲の應用としては6)7)8)9)等があり(此の中6)には今迄の文献が詳しく擧げられてある),一方,生物學的方面の應用に關しては,硝子電極と併用してpHを測るpHメーターとして古賀其他の文献10)11)があり,生物電位測定の爲の應用としては12)及び13)があげられる。從つて筆者は,編集者からの求めにより此の振動容量型電位計の概略の紹介をなすにすぎず,個々の要求に應じて上述の文献を參照されるように希望する。猶記述が自己の製作,試用している型式のものについて主となることは止むをえないことであると考えられ,此の點に就いては讀者の恕しを乞わねばならない。
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