研究報告
1-(p-Sulfamylphenyl)-semicarbazideの生物学的研究に就て
武田 德晴
1
,
岡野 光雄
1
,
栗塚 一男
1
,
前島 世志子
1
1傅染病研究所第3研究部
pp.296-297
発行日 1950年6月15日
Published Date 1950/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905515
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さきに我々はp-Hydrazinophenylsulfonamide塩酸塩の毒性並に血液毒の減退に就て報告1)したが尚若干の毒性を有しているので,これを除去する意味に於いて,さきにP-Glucozonophenylhydrazineを合成2)し,その生物学的作用を檢3)した.即ち毒性は更に減退しているが之が化学療法として結核に及ぼす効果は著しく減退していることを知つた.
今回はp-Hydrazinophenylsulfonamideに尿素を結合せしめて1-(P-sulfamylphenyl)-semicardazideを自製し,その生物学的作用を檢討することにしたが,その毒性が殆んど見られないので茲に報告したい。
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