Japanese
English
特集 精神医学における分子生物学的研究
不安の分子生物学的研究
Molecular Neurobiology of Anxiety
山田 和男
1
Kazuo YAMADA
1
1東京医科歯科大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
Anxiety
,
Noradrenaline
,
Serotonin
,
GABA
,
Cholecystokinin
Keyword:
Anxiety
,
Noradrenaline
,
Serotonin
,
GABA
,
Cholecystokinin
pp.1179-1184
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405905020
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■はじめに
不安は生物にとっておそらく必要不可欠な防衛機構の1つではあるが,精神科領域では最もよく問題となる症状であり,様々な疾患で認められる。それぞれの疾患でみられる不安が本質的に同質なものか異質なものか,正常不安と病的不安はどう違うのかなど議論のあるところであるが,いずれにせよその量的もしくは質的な異常がヒトにとって著しい苦痛となる。
本稿では不安の病的状態といえるパニック障害(panic disorder;PD)を中心に,不安についての薬理学的研究と分子生物学的研究の現状について概説する。
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