論述
中樞神經系の電氣現象に就て
内薗 耕二
1
1東大醫學部生理學教室
pp.2-6
発行日 1949年3月25日
Published Date 1949/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905432
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(1)序論
"人若し次の如き事實に向き合つたならば,正に我が心を打たれずして止むことは無いであらう。大腦兩半球,即ち中樞神經系の中の最も高い部分は,正に人をして畏敬の念を起さしめる。その一塊が極度に複雜な構造を有し,まことに數億の(殊に人類にあつては數十億の)細胞から出來てゐることに就て。
又それ等の細胞こそは,凡ての中樞にして凡ての法廷,そして又凡ての發源であると云ふことに就て。
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