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特集 研究室で役に立つ新しい試薬
蛋白質,その他修飾試薬
螢光ラベル試薬
蛋白質(モノブロモビマン,ジブロモビマン,アジドクマリンマレイミド)
Protein (monobromobimane, dibromobimane, azidocoumarinmaleimide)
佐藤 英助
1
Eisuke Sato
1
1北海道大学薬学部
pp.320-321
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905296
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1.モノブロモビマン(MBB)1)
■構造および特性
MBB(4-ブロモメチル-3,6,7-トリメチル-1,5-ジアザビシクロ〔3,3,0〕オクタ-3,6-ジエン-2,8-ジオン)は黄色の結晶で(融点142℃,実際に合成してみると文献値1)より数度高いようである),図1に示す構造をもち,組成式C10H11BrN2O2,分子量271.21,結晶状態では暗所にて数ヵ月以上保存可能であるが,溶液状態では光の照射により徐々に分解するので遮光する必要がある。
MBB自身は無螢光であり,蛋白質中のチオール基と反応し,その生成物の励起波長390mm,発光波長482nmで強い螢光を発する安定な生成物を与える。
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