Japanese
English
特集 研究室で役に立つ新しい試薬
蛋白質,その他修飾試薬
蛋白質の架橋試薬
蛋白質の架橋試薬(総論)
Cross-linking reagents fbr proteins
石川 榮治
1
Eiji Ishikawa
1
1宮崎医科大学生化学第一教室
pp.309-312
発行日 1989年8月15日
Published Date 1989/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905292
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
蛋白質の架橋試薬として有用なものの条件は次のようなことが考えられる。反応性が高く,収率がよくなること,蛋白質の機能を損わないこと,架橋の度合をコントロールすることができることなどである。しかし,従来蛋白質の架橋試薬は蛋白質の構造と機能の関係を明らかにするための研究や蛋白質を疾患の診断,治療に利用するための研究など多くの目的に利用されてきたので,それぞれの目的に適した架橋試薬は異なるかもしれない。筆者は酵素分子と抗体分子を架橋することにより高感度酵素免疫測定法を開発してきたので,この経験に基づいて記述するが,その内容が他の目的のためには必ずしも適切でない可能性もある。こうした点に留意してお読み頂ければ幸いである。
Copyright © 1989, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.