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特集 細胞測定法マニュアル
細胞内ピリジンヌクレオチド・フラビン蛋白質の測定法
フルオレッセン法(筋収縮との同時測定)
Fluorometric measurement of pyridine nucleotides and flavoproteins
尾崎 博
1
,
唐木 英明
1
Hiroshi Ozaki
1
,
Hideaki Karaki
1
1東京大学農学部家畜薬理学教室
pp.434-435
発行日 1988年10月15日
Published Date 1988/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905180
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- Abstract 文献概要
エネルギー代謝の研究にはATP,DP,無機リン酸,クレアチンリン酸などの量や酸素消費の変化を知ることが重要である。しかしこれらの物質の測定には時間分解能に限界があり,細胞機能,たとえば筋組織であれば収縮との対応を観察するには不十分であった。呼吸においてピリジンヌクレオチド(NAD,NADP)およびミトコンドリア内膜の蛋白質に補欠分子として結合するフラビンヌクレオチド(FMN,FAD)(フラビン蛋白質)は電子伝達体として働く。ピリジンヌクレオチドは還元に伴って螢光が増加し,フラビン蛋白質は酸化に伴って螢光が増加するが,これらの螢光特性は,ミトコンドリア分画はもとより幾つかの組織でそれらの酸化還元状態を知る手段,すなわち細胞のエネルギー代謝を知る手段として利用されている(文献1参照)。本稿では平滑筋組織を例にとり,還元型ピリジンヌクレオチドと酸化型フラビン蛋白質の螢光(それぞれピリジン螢光およびフラビン螢光と略す)と収縮との同時測定法を紹介する1)。
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