Japanese
English
原著
フルオレッセンによる日光疹型薬疹
Photosensitive Drug Eruption due to Fluorescein
東 禹彦
1,3
,
浦上 紘三
1
,
三木 弘彦
2
Nobuhiko HIGASHI
1,3
,
Kozo URAGAMI
1
,
Hirohiko MIKI
2
1関西医科大学皮膚科学教室
2関西医科大学眼科学教室
3市立堺病院皮膚科
1Department of Dermatology, Kansai Medical University
2Department of Ophthalmology, Kansai Medical University
pp.595-598
発行日 1980年7月1日
Published Date 1980/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202255
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53歳,主婦.Eales病の診断で,フルオレッセン皮内テストを行って,陰性であることを確認してから,10%フルオレッセンを用い螢光眼底血管撮影を行った.その10日後に,皮内テスト部にspontaneous flare upを生じ,さらに4日後には両腕,上背部,胸部に浮腫性紅斑あるいは水疱を生じた.皮疹治癒後,10%フルオレッセン0.02mlずつ前腕の2ヵ所に皮内注射し,15分後に一方にのみUVAを照射したところ,24時間後にはUVA照射部にのみ紅斑を生じた.UVA照射部は48時間後には浮腫性の紅斑となり,144時間後には水疱を形成していた.以上の結果より本例をフルオレッセンによる光アレルギー性薬疹と診断した.
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