Japanese
English
特集 細胞生物学実験マニュアル
核・染色体分析
染色体分染法
Chromosome banding techniques
千代 豪昭
1
,
北谷 真潮
1
,
尾崎 守
1
Hideaki Chiyo
1
,
Mashio Kitatani
1
,
Mamoru Ozaki
1
1金沢医科大学人類遺伝学研究所臨床部門
pp.288-294
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904878
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Caspersson(1969)が染色体の同定を目的としたQ分染法を報告1)して以来,種々の分染法やその変法が紹介されている。大学院学生や細胞遺伝学を専門としていない研究者が必要にせまられて染色体の分染を行うとき,どの方法を用いればよいのか選択に困難を覚えるほどであろう。重要なことは基本事項をおさえることと,分染機構(仮説でもよい)を考えながら条件を決めていくことである。数多くの指導書や論文が出版されているが,上記に重点を置いたものはあまり見かけない。本稿では基本的な分染法を選び,分染の機構や標本の処理について,実際に則した基本事項をまとめた。
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