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特集 細胞毒マニュアル—実験に用いられる細胞毒の知識
膜一般に作用するもの
マストパラン(ハチ毒)
Mastoparan (Wasp toxin)
若松 馨
1
,
宮沢 辰雄
1
Kaori Wakamatsu
1
,
Tatsuo Miyazawa
1
1東京大学理学部生物化学教室
pp.511-512
発行日 1984年12月15日
Published Date 1984/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904656
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■特性
マストパラン類は中嶋暉躬教授(東京大学薬学部)らによりスズメバチの毒液から単離精製された一群のペプチド性トキシンで1,2),数μMの濃度でラット腹腔マスト細胞の脱顆粒,ヒスタミン放出を引き起こすことからこの名がつけられた。マストパラン類はまた,ウシ副腎クロマフィン細胞からのカテコールアミン放出3),神経の脱分極4)なども引き起こす。表1にこの他の活性を含めて,マストパランについて現在判明している活性についてまとめてある1)。
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