今月の主題 マスト細胞
総説
マスト細胞とサイトカイン
斎藤 博久
1
Hirohisa SAITO
1
1国立小児病院小児医療研究センター・アレルギー研究部
キーワード:
マスト細胞
,
インターロイキン4
,
eotaxin
Keyword:
マスト細胞
,
インターロイキン4
,
eotaxin
pp.735-741
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904116
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ヒト・マスト細胞はstem cell factorとそのほかのサイトカインの影響下に造血幹細胞から分化する.成熟したヒト・マスト細胞はIgE抗体で感作し,抗IgE抗体で刺激すると脱顆粒を起こし,数時間後にインターロイキン(IL-)5などのサイトカインを分泌し,数日後にIL-13を分泌する.さらに,IL-4など外界のサイトカインの影響を受けて,機能的に変化する細胞であることも判明しており,免疫反応全般にわたり重要な細胞であることが認識されつつある.
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