コミニケーション
基礎生物学研究所研究会「視覚の科学—視細胞電位発現機構」,他
河村 悟
1
1慶大・医・生理
pp.250-255
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903545
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上記のようなテーマで,昭和57年2月15,16日基礎生物学研究所(以下基生研と略)研究会が開催された。この分野の発展はめざましく,このようなテーマで研究会が開かれることなど10年前には予想すらされなかった事である。
従来日本では視物質の退色過程の研究や,電気生理学的手法による視細胞電位の研究では,世界をリードする諸成果を挙げてきたが,視物質の退色以後どのような機構で視細胞電位が発現するかについては,全く手つかずの状態であった。近年日本の若手研究者が米国・ヨーロッパの各研究室で研究する機会を得,この分野を華々しく開拓しつつある。本研究会ではこのような人々をも交え活発な討論をもとに,互いの意見を交換し将来の研究について展望することが目的とされた。
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