話題
生理研研究会「複合脂質と細胞機能」
吉岡 亨
1
Tohru Yoshioka
1
1横浜市立大学医学部第1生理学教室
pp.189-193
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903461
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昭和55年11月14日と15日の両日に亘り,上記のようなテーマで,岡崎市明大寺町にある生物科学研究機構,生理学研究所(以後略して生理研と呼ぶ)において研究会が持たれた。本研究会の目的は,細胞の情報受容機構に関与している機能性分子としてイノシトールリン脂質とガングリオシドを選び,それらの機能を①物質透過担体またはチャンネル,②細胞内情報伝達,③細胞認識という3つの観点から掘り下げようということであった。本研究会の世話役は所内を亘弘教授,所外を著者が担当した。研究発表のテーマ及び氏名は表1に示してある。特筆しておきたいことは,主催者である勝木機構長の御挨拶の内容は,昨年(1980年)8月チェコのプラハで行われた国際生理学会のサテライトシンポジウムにおける招待講演のダイジェスト版とも言べきもので,音受容とイノシトールリン脂質の係わりについて言及されたことであった。
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