脂質異常症 基本を踏まえた実践
こんな脂質異常にはどうすべきか? 複合型高脂血症
武城 英明
1
1千葉大学 大学院医学研究院臨床遺伝子応用医学
キーワード:
HDL Cholesterol
,
LDL Cholesterol
,
Triglycerides
,
冠動脈疾患
,
高コレステロール血症
,
高脂質血症-家族性複合
,
高トリグリセライド血症
,
遺伝子多型
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
遺伝的素因(疾患)
Keyword:
Coronary Disease
,
Hypercholesterolemia
,
Hyperlipidemia, Familial Combined
,
Cholesterol, HDL
,
Cholesterol, LDL
,
Polymorphism, Genetic
,
Triglycerides
,
Hypertriglyceridemia
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Genetic Predisposition to Disease
pp.69-72
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072541
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複合型高脂血症は遺伝性疾患であり、家族性複合型高脂血症(FCHL)とも呼ばれる。確定診断には高TC血症と高TG血症を併せもつこと、家系内に脂質異常を有する者が存在することであるが、日常臨床において診断が容易な基準が存在する。20年間の冠動脈疾患による致死率は一般に比べ1.7倍高率であるが、TG値は独立した危険因子とならない。わが国の複合型高脂血症の平均脂質値は、TC 230mg/dl、LDL-C 138mg/dl、HDL-C 46mg/dl、TG 255mg/dlである。治療は、TG低下作用、HDL-C上昇作用を併せもつスタチン系薬剤によるコレステロール低下作用が第一選択と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009