学会印象記
第9回国際細胞学会議/第27回日本臨床ウイルス学会
西 国広
1
,
平田 守男
2
Kunihiro NISHI
1
,
Morio HIRATA
2
1日本臨床細胞学会細胞検査士会・国立病院九州がんセンター臨床検査部細胞診室
2日本臨床細胞学会細胞検査士会・財団法人癌研究会附属病院細胞診断部
pp.1086,1104
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913089
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第9回国際細胞学会議が1986年5月26日より29日までベルギーのブラッセルで開催された.海外で開催される国際学会に出席するのは二回目であったため,海外旅行と言っても出発前はさほどの興奮もなく,むしろソ連の原発事故によるヨーロッパの大気汚染やアメリカのリビア攻撃によるテロの勃発などの不安感のほうが強かった.5月24日,田中昇博土(千葉県がんセンター所長)を団長とする一行39名がスカンジナビア航空機で成田を発ったのは午後9時半だった.約16時間の長い飛行の後,時差を調整し現地時間5月25日午前11時半ブラッセルに着き,特別仕立てのバスで市内観光の後,万博会場跡の国際会議場へ向かった.無事,登録を終え明日からの学会準備にかかった.
26日午前9時より開会式があり,会長のGompel博士(ベルギー)の挨拶に始まった.この国際細胞学会議は3年に1回開催され,開会式ではこの分野に優れた業績を残された方に対して毎年1人に授与される国際的な栄誉賞であるモーリスゴールドブラッド賞とMaurice Gold-blatt Cytology Awards)がわれわれの団長である田中先生に,また国際細胞学会の技師賞を山岸紀美江技師(国立がんセンター)に授与された.
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