特集 細胞生物学の現状と展望
座談会 細胞生物学の現状と展望—第3回国際細胞生物学会議を迎えて
村松 正実
1
,
田代 裕
2
,
黒川 正則
3
,
江口 吾朗
4
,
石川 春律
5
,
野々村 禎昭
6
,
藤田 道也
7
1東京大学医学部生化学
2関西医科大学生理学
3東京大学医学部脳研生化学
4基礎生物学研究所
5群馬大学医学部解剖学
6東京大学医学部薬理学
7浜松医科大学生化学
pp.2-37
発行日 1984年2月15日
Published Date 1984/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904562
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石川 1984年8月下旬に東京で第3回国際細胞生物学会議が開かれます。本日お集まりの先生方は,その組織委員としても鋭意ご準備を進めていらっしゃるわけで,「生体の科学」の編集部としましても,細胞生物学の現状と展望というものを,この機会に討論してみたら意義深いのではないだろうかと考え,この座談会を企画させていただいたわけです。
近代細胞生物学は,30年ほどの歴史を持っているといってもいいと思いますが,その研究領域は非常に広く,ほとんどlife scienceとオーバーラップするぐらいだと思います。これは細胞が生命の基本単位ということから考えますと当然のことでして,研究者の中には自分の研究が細胞生物学の領域に入るということをあまり意識なさらない方もたくさんいらっしゃると思います。そういう研究者も今度の国際会議では大勢参加され,討論していただけるだろうとその点にも大きな期待があります。
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