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特集 ゴルジ装置
総説
NovikoffのGERL説の批判—とくに分泌機能との関連について
Criticism or Novikoff's GERL theory: with a special reference to its relationship to the secretory function
黒住 一昌
1
,
井上 金治
1
Kazumasa Kurosumi
1
,
Kinji Inoue
1
1群馬大学内分泌研究所形態部
pp.22-32
発行日 1980年2月15日
Published Date 1980/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903368
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ニューヨークのアルバート・アインシュタイン医科大学病理学教室のAlex B. Novikoffは電子顕微鏡による細胞学の領域に組織化学を導入した開拓者の一人であり,とくにGomoriによる酸性ホスファターゼ(acidphosphatase,AcPase)の検出を電子顕微鏡レベルで成功した功績は大きい。この超微細組織化学の技術は各種の細胞で水解酵素を特異的に含む細胞小器官である水解小体(またはライソゾーム,lysosome)を容易に染め出すことを可能にした。
このようにして超薄切片の中に出現する水解小体は,多くの場合,電子密度の高い物体で,しばしばdensebodyとよばれ,球形あるいはやや不規則な卵形をなし,内部構造は一般に非常に密であるが,均質性ではなく,各種の小果粒,層板状の膜,脂質滴,結晶様構造など種々の物体を含んでいる。
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