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特集 ゴルジ装置
総説
ゴルジ装置の細胞生物学—細胞内輸送を中心として
Cell biology of Golgi apparatus: in relation to intracellular transport
田代 裕
1
Yutaka Tashiro
1
1関西医科大学第1生理学教室
pp.33-46
発行日 1980年2月15日
Published Date 1980/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903369
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はじめに
1898年Camillo Golgiによって発見されたゴルジ装置の機能は永らく不明で,固定による人工産物であると考えられたこともあった1,2)。しかしながら1954年DaltonとFelix3)によってゴルジ装置の電顕的観察が発表されてからはその存在は確立し,機能的にもきわめて重要な細胞小器官であることが明らかとなった。
ゴルジ装置の関係する機能としてはつぎの四つが考えられる。
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