話題
シンポジウム"伸張反射の理解"について
本間 三郎
1
Saburo Homma
1
1千葉大学医学部生理学教室
pp.172-175
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903118
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シンポジウム"伸張反射の理解"は型の如くGranit教授の開会講演と本シンポジウムの組織委員長としての筆者の講演で開始された。
Granit教授の開会講演の要旨は,運動制御を行なうこの伸張反射は随意運動と関連して理解されねばならない。たとえばこれまでの生理学における運動の反射性制御の研究は脊髄動物や除脳動物,あるいは各種麻酔下の動物で行なわれてきた。随意運動と反射との関係は,その性質からしてこういつた動物からでは研究し得ない。ヒトにおいて自然のままで伸張反射とくにその感覚と随意による運動系の連関を研究することが必要と考えられる。
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