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                                解説 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    ヘモレオロジーとその周辺
                                    
                                    
                            
                            
                                    
                                    Hemorheology and Allied Problems
                                    
                                    
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                東 健彦
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                長谷川 正光
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                福嶋 孝義
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                        
                                            
                                                Takehiko Azuma
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Masamitsu Hasegawa
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                Takayoshi Fukushima
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1信州大学医学部第一生理学教室
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.536-547
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1975年12月15日
                  Published Date 1975/12/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903093
                
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Ⅰ.ヘモレオロジーとは
ヘモレオロジー(hemorhelogy)はバイオレオロジー(biorheology)の一分野であり,バイオレオロジーはレオロジー(rheology)の一分科である。レオロジーということばがはじめて用いられたのは1929年にTheSociety of Rheologyが発足したときで,命名者はE. C. Binghamである。Rheo-はギリシャ語のrhéos(=stream)に由来する。レオロジーは,「流動と変形の科学」(Bingham,1929)あるいは「流動を含む変形の科学」(Eirich,1969)と定義づけられており,したがつて物理学のみならず,化学,工学,医学,生物学,農学など多様な学問分野と関連が深い。この学際性がレオロジーの特徴の一つである。
レオロジーにおいてはそれぞれの物質の固有の性質を反映する物質方程式(constitutive equation)──ひずみと応力,またはそれらの時間的変化率の間の関係──を重視する。すなわち,当該物質の示す力学的挙動をその構造との関連において把握しようとする。このため,一見奇異に感じられるかもしれないが当初から古典弾性論および純粋な空気力学,水力学はレオロジーの範疇に入らないものとされてきた。これらの学問は個々の物質にそれぞれ特有な変形と流動を取扱うのではなく,物質の構造特性を捨象した変形・流動の現象論だからである。

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