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I.緒言
弱視の問題が我が国の眼科にとり上げられてから概に10余年の年月が経過している。その間日本弱視斜視研究会をはじめ,多くの研究機関,研究者により,その定義,本態,治療成績につき,多くの研究成果が報告されているが,その大部分は片眼弱視,主として斜視弱視に関する業績であり両眼弱視についての報告は殆ど見られない。これは両眼弱視そのものが非常に稀なものとされておりまた非常になおりにくいものが殆どで,まとまつた症例報告が出来にくいためと思われる。
我々は昭和36年に横浜市立大学眼科外来で弱視治療をとり上げて以来,相当数の両眼弱視の症例に遭遇し,これを長期にわたり治療観察して来たが,今回その結果の一部を整理分析し,いささかの知見を得たので報告する。
Sixty cases (120 eyes) with bilateral ambl-yopia were treated and followed for at least one year. All cases had visual acuity of less than 0.4, were non-squinting and were less than 15 years of age. According to the nature of the amblyopia the 60 cases were divided into 4 groups : refractive amblyopia (34 cases), organic (4 cases), genuine or idiopathic (10 cases) and nystagmic (12 cases).
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