講義
Phylogenetic and ontogenetic aspects of Ca spike
萩原 生長
1
Susumu Hagiwara
1
1Department of Physiology,School of Medicine, University of California
pp.465-477
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903086
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
私が最近何年間かにわたつてやつておりました,Caスパイクのことを,少しまとめて話してみたいと思います。この話のタイトルは,東大の高橋国太郎君につけていただいたものでして,私もなるべくその線に沿つて話すつもりでおります。この仕事は決して私が一人でやつたものではなく,多くの若い方々,それも主として日本から,優秀な方々がアメリカの私のところにきて下さつて,協同研究というか,むしろそういう方々が主になつてでき上つてきたものと申し上げた方が正しいようです。
Caスパイクを最初にみつけた──というと大げさですが──のは中研一君との協同研究のときで,彼はいまロスアンゼルスのCalifornia Institute of Technologyにおられます。そのあと,大阪に移られた秩父君とやりまして,それから中島君──中島君は,いまアメリカのPurdue大学のBiologyにおられます。それからここの高橋国太郎君がきて,かなり長い間一緒にやりました。そのあと,都神経研究所の酒田君,日本医大の林君,東大の外山君,都神経研究所の小池君,最近になりましては城所君──城所君は,私のところからアメリカに沈殿いたしまして,現在ラホーヤのSalk Instituteにおられ,今日もこの会場にきておられます。それから東大の福田君,そして自治医大の小沢君が来ておりますが,これから申し上げますのはそういう方々とやつた実験結果であります。
Copyright © 1975, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.