話題
第16回日本神経化学会
高垣 玄吉郎
1
Genkichiro Takagaki
1
1東京都神経科学総合研究所神経生化学研究室
pp.256-258
発行日 1974年6月15日
Published Date 1974/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425903000
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昭和48年11月30日(金)・12月1日(土)の2日間にわたつて,第16回日本神経化学会が開かれたが,この学会としては時期外れであつた。この年の8月に,第4回国際神経化学会議が東京で開催されたので,国内学会の時期を例年よりもおくらせたためである。神経化学というそう広くもない領域で,1年に2度も学会が開かれると,聞き手の側はともかく,発表をしようという国内の研究者にとつてはかなりの負担である。したがつて,この年の日本神経化学会は,開かなくてもよいではないかという声も聞かれたのであつた。国際会議に出題した研究発表と同じ内容のものでも,国内の学会のほうで受け付けるという申し合せであつたため,蓋をあけてみれば,応募演題数は例年とほとんど変わることなく,学会も例年のように賑々しく滞りなく終つたのである。
日本神経化学会は,①あらかじめかなりの長さの予稿(抄録)を提出すること,
②十分な発表時間をとつて,討論をつくすこと,
③会場をわけずに一会場とし,全員が発表を聞き討論に参加しうるようにすること,
④したがつて,演題数には自ずから限りがあるから,応募演題を審査して採否を決定すること,審査にあたつては,研究内容の優劣もさることながら,討論の対象とするのにふさわしいものを選考すること。
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