解説
田原の結節発見から現代への発展
後藤 昌義
1
,
池本 清海
1
,
八谷 アツ子
1
1九州大学医学部第2生理学教室
pp.243-256
発行日 1973年10月15日
Published Date 1973/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902967
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いとぐち
哺乳動物の心臓における刺激伝導系,ことに房室結節の発見者として世界的にも有名な田原 淳(Sunao Tawara)教授は明治6年(1873年)7月5日生れ,昨年で丁度御生誕100年の記念すべき年を迎えた。
教授は明治28年第一高等学校に,同31年東京帝国大学に何れも首席で入学,同34年に卒業された俊才で,明治36年(1903年)から3年間,ドイツのマールブルグ大学病理学教室のAschoff教授のもとに留学,房室結節発見の偉業を達成し,明治39年(1906)年にかの有名な"Das Reizleitungssystem des Säugetierherzens"の著書をFischer書店から発行された(第1図)。
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