Japanese
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総説
キニンの薬理とその生体における意義(後篇)
Pharmacology of kinins and their physiological and pathological significance
鹿取 信
1
Makoto Katori
1
1東京医科歯科大学医学部付属心臓血管病研究施設薬理研究部
1Department of Pharmacology, Institute for Cardiovascular Diseases, Tokyo Medical and Dental University
pp.102-133
発行日 1971年6月15日
Published Date 1971/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902891
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Ⅳ.生理的意義
生体内の腺組織とその分泌物中ならびに血液中にキニン生成酵素(キニノゲナーゼ)が多量に含まれることからキニン系,特に腺性カリクレインが何らかの生理的役割を演じているのではないかという考えは古くからあつた。現在までに知られたもののうち,腺組織の機能的血管拡張および新生児の初呼吸に伴う肺循環の開始のキニン系の役割と分娩時のキニノゲンの変化について,述べたいと思う。
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