Japanese
English
主題 嗅覚・2
嗅神経系の電気生理学—嗅粘膜の遅電位のイオン機序
Electrophysiology of the Olfactory Nervous System. Part 2. Ionic Mechanisms of the Slow Potentials in the Olfactory Epithelium
高木 貞敬
1
Sadayuki F. Takagi
1
1群馬大学医学部生理学教室
1Department of Physiology, School of Medicine, Gunma University
pp.258-280
発行日 1968年12月15日
Published Date 1968/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902789
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綜説その1(高木,1961)において嗅粘膜の構造とそれに匂を吹きかけた時発生する遅電位の諸性質について述べた。その後の研究により,クロロフォルム,エチレンヂクロライドその他の匂によつて著明な陽性遅電位が見出されたので,今日までに判明した嗅粘膜電図(Electro-olfactogram,略してEOG)を分類するとつぎの五型となる。
a)陰性On型嗅粘膜電位(Negative On-EOG)
Hosoya & Yoshidaにより1937年に発見され,1954年以来Ottoson(1954,1956,1958,1963 a)その他下記の人々により詳細に調べられたもの。Ottoson(1956)はこれを‘Electro-olfactogram’と名付けた。最近カタツムリの嗅粘膜でも,この電位が記録された(Suzuki,1967)。
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