座談会
『基礎医学はいかにあるべきか』
吉川 春寿
1
,
石川 浩一
2
,
北村 和夫
3
,
小川 鼎三
4
,
菊地 吾郎
5
,
渡辺 宏助
6
,
熊谷 洋
7
1東京大学栄養学
2東京大学外科
3順天堂大学内科
4順天堂大学医史学
5東北大学医化学
6東京女子医科大学生理学
7東京大学薬理学
pp.262-272
発行日 1965年12月15日
Published Date 1965/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902652
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
基礎医学の振興が叫ばれて久しい。本誌も1年にわたり,諸先生のご意見を掲載してきたが,このたび,その総括として,基礎と臨床の先生方をお招きして,それぞれの立場からの自由な発言をして頂いた。読者諸賢のお考えもお寄せ頂ければ幸いである。
司会(吉川)この"生体の科学"では,しばらく前から「基礎医学に何を望むか」ということで,臨床の先生方からいろいろなご意見を出して頂き,それに引き続いて,「基礎医学と臨床医学との関係はどうあるべきか」,ということが,主として基礎の先生方からそれに対する答という形で交見欄に載せられました。今日はそこに掲載されたことばかりでなく,基礎医学は,医学の中でどういう位置にあるべきかとか,あるいは,臨床の方との関係はどういうふうになるか,ということについて,もう少しお互いに顔と顔と合わせて話したいという事で,この座談会が企画されたわけです。今日は冲中先生がお見えになれなくて,基礎医学側の方が少し優勢で,臨床側は順大内科の北村先生と東大外科の石川先生お2人になつてしまいました。それに対して基礎の方は,解剖の小川先生,生化学の菊地先生,それから生理の渡辺先生,それから編集委員側として薬理の熊谷先生がお見えになつております。
Copyright © 1965, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.