特集 酵素と生物
座談会
生物学の立場からみた酵素化学
野島 徳吉
1
,
小倉 安之
2
,
須田 正巳
3
,
塚田 裕三
4
,
熊谷 洋
,
吉川 春寿
,
江橋 節郞
,
中井 準之助
,
関根 隆光
1東大・伝研・細菌
2東大・理・生物
3阪大・医・栄養
4慶大・医・生理
pp.260-276
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905969
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S 生物学の立場から見た酵素化学というテーマで始めたいと思います。
まず酵素化学が生物学に非常に有効であつた,或は現在でも有効であるという点を大いに強調して頂いて,それで第一のセクシヨンにしようと思います。その時に必ず反対の立場として,非常に役立たないという面がクローズアツプされると思いますが,それについて一般的な問題も勿論ですが,矢張り具体的にテーマを挙げてディスカッシヨンして頂きたいと思います。なにせ酵素化学を知らない,と言つては大変失礼ですけれども,そういう連中が主に集まつてておりますから,帰するところはこの問題—無効性—に落着くのでないかという気がします。この座談会の性格から,必ずしもデータの裏付けを必要としませんので自由な気持で御発言,御討論をして頂きたい。
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