特集 ノックアウトマウスリスト
9.細胞内信号伝達
膜代謝酵素(2)
杉山 崇
1
,
吉岡 亨
1
Takashi Sugiyama
1
,
Tohru Yoshioka
1
1早稲田大学人間科学部分子神経生物学
pp.407
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902166
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PLC
(phospholipase C,ホスホリパーゼC)
[機能]細胞膜リン脂質の一種であるホスファチジルイノシトール4,5-ニリン酸(PIP2)の加水分解酵素で,ジアシルグリセロールとイノシトール三リン酸というセカンドメッセンジャーを産生し,それぞれがCa2+動員因子およびプロテインキナーゼCの活性化因子として作用する。これまでにβ型,γ型,δ型の三つのアイソザイムが同定されており,それぞれ三量体Gタンパク,受容体型チロシンキナーゼ,PHドメインを介して活性化される。
[実験目的]哺乳類のβ型PLCには四つのアイソフォームがあり,それぞれは脳の各部位に特異的に分布している。それを利用して連合学習,LTD,さらにはGタンパクとのカップリングを調べている。
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