特集 モチーフ・ドメインリスト
3.信号伝達
チャネルドメイン
杉山 崇
1
,
吉岡 亨
1
Takashi Sugiyama
1
,
Tohru Yoshioka
1
1早稲田大学人間科学部分子神経生物学研究室
pp.439-440
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902326
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[構造上の特徴]
イオンチャネルは構造上いくつかのsuperfamilyに分類されている1-4)。その第1は膜電位依存性チャネルおよびセカンドメッセンジャー依存性チャネルを含むsuperfamilyである。このタイプのチャネルは全て六つの膜貫通セグメント(S1-S6)とH5セグメント(S5-S6 linker)を一つの単位として有しているのが特徴で,この単位が膜電位依存性Na+チャネルとCa2+チャネルのポア(孔)形成サブユニットでは4回繰り返されている。一方,K+チャネルなどではこの単位が1回の繰り返ししか示さないので,このようなペプチド鎖が4個会合してチャネルを形成していると考えられている。
第2のsuperfamilyは受容体型チャネルで,ポリペプチド内に四つの膜貫通セグメントを持つ。このような構造を持つポリペプチドが四つないし五つ会合してチャネルを形成していると考えられている。
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