今月の主題 結合組織
技術解説
血中コラーゲン代謝酵素活性
村脇 義和
1
,
川崎 寛中
1
Yoshikazu MURAWAKI
1
,
Hironaka KAWASAKI
1
1鳥取大学医学部第二内科
キーワード:
コラーゲン代謝酵素活性
,
プロリルヒドロキシラーゼ
,
ガラクトシル―ヒドロキシリシルグルコシルトランスフェラーゼ
,
リシルオキシダーゼ
,
コラゲナーゼ
Keyword:
コラーゲン代謝酵素活性
,
プロリルヒドロキシラーゼ
,
ガラクトシル―ヒドロキシリシルグルコシルトランスフェラーゼ
,
リシルオキシダーゼ
,
コラゲナーゼ
pp.811-816
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902036
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
コラーゲン代謝関連酵素のうち,合成系酵素プロリルヒドロキシラーゼ(PH),ガラクトシル―ヒドロキシリシルグルコシルトランスフェラーゼ(GTT),架橋形成に関与するリシルオキシダーゼ(LO),分解系酵素コラゲナーゼについて,血中での酵素活性測定およびその意義について概説した.一般に,血清PH,GTT活性は組織中での線維増生を反映し,血清LO活性は組織線維量を反映し上昇する.血清コラゲナーゼ活性は組織でのコラーゲン分解状況を反映するものと考えられるが,TIMP (組織メタロプロテイナーゼ阻害因子)が増加する病態では血清中の活性は正確に測定できない.〔臨床検査38:811-816,1994〕
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.