特集 ノックアウトマウスリスト
9.細胞内信号伝達
膜代謝酵素(1)
清水 孝雄
1
Takao Shimizu
1
1東京大学大学院医学系研究科生化学分子生物学細胞情報部門
pp.406
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902165
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細胞質型ホスホリパーゼA2
(cytosolic phospholipase A2:cPLA2)
[機能]生体膜のグリセロリン脂質よりアラキドン酸を切り出し,プロスタグランディン,ロイコトリエンなどの生理活性脂質を作る大元の酵素。血小板活性化因子(PAF,platelet-activating factor)の合成にも関与している。ホスホリパーゼA2は10種類以上あるが,本酵素はアラキドン酸含有リン脂質に特異性を持つこと,μM濃度のカルシウムイオンで活性化されること,MAPキナーゼで活性化されるなどの特徴を有している。
[実験目的]数あるホスホリパーゼA2の中で,cPLA2の意義を明らかにすること,また,プロスタグランディン,ロイコトリエンなどの生理作用を知るため。
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