連続座談会 脳を守る
Ⅱ.再生移植治療
伊藤 正男
1
,
川口 三郎
2
,
高坂 新一
3
,
西野 仁雄
4
,
石川 春律
5
1理化学研究所脳科学総合研究センター
2京都大学大学院医学研究科脳統御医科学系認知行動脳科学
3国立精神・神経センター神経研究所代謝研究部
4名古屋市立大学医学部第二生理学
5群馬大学医学部第二解剖学
pp.18-34
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901670
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伊藤(司会) 今日は脳神経組織の再生移植が,今後どのくらい可能性を持っているかを中心にお話を伺います。
全般的な空気として,日本の学会あるいは社会が保守的で,この方向の進歩が遅いという苛立ちが医学界にも社会にもあります。まだ基礎的な研究の段階のことが多いので,いきなり応用のことを論ずるのは危険だという考え方もあるのですが,しかし,少しでも実現可能なことはどんどん実現に移していくべきだという考え方の方が重要ではないかと思います。そういう困難をどう克服したらいいのかという問題も,ぜひ議論していただきたいと思います。
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