Japanese
English
特集 マトリックス生物学の最前線
Ⅳ型コラーゲン遺伝子変異と疾患
Type Ⅳ collagen gene mutation and related disorders
二宮 善文
1
,
植木 靖好
1
,
関 次男
1
,
大橋 俊孝
1
Yoshifumi Ninomiya
1
,
Yasuyoshi Ueki
1
,
Tsugio Seki
1
,
Toshitaka Oohashi
1
1岡山大学医学部分子医化学教室
pp.247-253
発行日 1997年8月15日
Published Date 1997/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425901200
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上皮,内皮,筋肉細胞などの周囲に存在する基底膜は,細胞の分化,極性を決定したり,また物質透過に重要な役目をしている。この基底膜の主構成成分はⅣ型コラーゲンである。ほかのコラーゲンと同じくⅣ型コラーゲンも3本のα鎖で構成されるが,最近このⅣ型コラーゲンをコードする遺伝子は6種類存在することが明らかになってきた。これらの遺伝子が組織特異的に発現され,Ⅳ型コラーゲン分子を構成して,高分子会合体を形成し,各々の臓器や組織において生物学的機能を発揮している。本稿ではこれら6遺伝子の発現と機能,遺伝子変異が生ずる疾患について最近の知見を概説する。
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