特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
7.昆虫
ミツバチ・コオロギなど
生物時計のテスト
青木 清
1
1上智大学生命科学研究所
pp.576-577
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900841
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目標
24時間前後の周期をもつ生物のリズムを概日リズム(Circadian rhythm)と呼んでいる。それはなんらかの環境サイクルに同調する自律性のリズムである。したがって概日リズムは生物に内在する自律性振動の現れであるから,生物を周期的な照度変化や温度変化のない恒常条件下においたとしてもリズムは持続する。
このような恒常条件下においてみられる概日リズムを,とくにfree runリズムといっている。つまり基本的に生物の概日性リズムがあるかないかは,free runリズムを記録してみることによって知ることができる。
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