特集 動物の行動機能テスト―個体レベルと分子レベルを結ぶ
3.マウス・ラツト
正向反射テスト
杉岡 幸三
1
1神戸大学医学部解剖学第1講座
pp.440-441
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900779
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目標
正向反射テストは,神経筋協調運動の発達の程度を測定する最も簡便な離乳前テストのひとつである。この反射は生後の比較的早い時期から観察されるので,中枢神経系(小脳および脳幹を含む前庭系)と筋との統合運動の発達の程度を,出生後の非常に早い時期に検出することができる。この反射行動の発達遅延は,将来の種々の神経行動的異常を予測させる有効なサインとなりうる。
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